Jan
10
それに、前に褒められた同じ事の由でもって、後に罪を問われるというのは、相手の愛憎の変化によるのである。されば君主に愛されているときは、こちらの知恵は君の心に叶って、ますます親しまれるが、君主に憎まれるときは、せっかくの知恵すべて心に叶わず、罪せられて、ますます疏んぜられるものである。で、君に諫言し談論しようという士は、愛してくれる君主であるか、自分を憎んでいる君主であるかを見極めてのち説くようにせねばならぬ。
説難「韓非子」